今回も実際のTESOLの授業から、全く知らない単語をどうやって相手に伝えるか?、についてです。
TESOL授業で行う実際の教材の一部を使用して紹介してきます^^!
単語を伝える方法は?
英語を教えている/習っているともちろん知らない単語に出くわしますよね。
それをどのように伝えるのが効果的でしょうか?
単語を伝える方法は何種類もあります。
例えば、
・その言葉の意味を説明する方法
・絵を書いてあげる方法
・反対語や類義語を伝えてあげる方法などなど。
しかし、その伝えたい単語が、「形容詞」なのか「固有名詞」なのか「動詞」なのかなどによっても、「伝える方法」を変えるべき、という授業です。
1. Giving examples
単語の意味を説明するのではなく、例文を与えることによってどのような単語か、どのような動作か、を明確にします。
Ex)
market
→ 『You can buy food at the market.』
Look for
→ 『I’m looking for my pen.』
例文によって単語を伝える際の注意点は、『短い例文』であること。
長すぎると生徒もどの単語に注目していいのか混乱してしまいますよね。
2. Combining different techniques
例えば、、coldという単語を教えているとき。
In winter, generally, it is cold.
Toronto is colder than Vancouver.
この場合、coldという単語とのあとに、比較級を使用しています。
まずはじめの文章で【Cold】という単語を理解させます。
みんなが理解できたところで、
【バンクーバーよりもトロントのほうが寒い】という例文を使って比較級を使用します。トロントのほうが寒いことを知っているカナダの子どもたちにとっては、比較級の文法は知らなくても、文章から読み取り、colderはもっと寒いということか、と理解できます。
他にもlionという単語を教えるとき時、
Can you touch a lion?
Where can you see a lion?
と質問を変更することも新しい単語を子どもたちの興味から引き出すこともできます。
3. Vocabulary expansion
①Cook 【bake / fry / boil / grill】
②Cook 【stove / stir / pot / spoon】
Cookに関するこの2つのグループはそれぞれ何を表しているでしょうか?
①のグループは調理方法(methods of cooking)
②のグループは調理に関係する言葉(surround the word “cook”)
Cookに関する言葉を生徒から引き出すこともできるし、それが難しい年齢ならこれらの単語をグループ分けさせるだけでも十分に新しい単語を増やすことができます。
まとめ
冒頭でも触れたように、新しい単語を伝える方法はたくさんあります。その中でも「形容詞」なのか「固有名詞」なのか「動詞」なのかによってもどれが効果的なのか、どのようなアクティビティーがいいのかなどを授業では学んでいきます。
単語はとても多く、そしてすぐに忘れてしまいます。
しかし、ただ単語の意味を教えてひたすら書いておぼえるよりも、効果的に伝えることによって記憶に残りやすかったりしますよね。
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