英語で英語を教える方法例【その②】「アクティブラーニング法」

今日は、シリーズ化している「英語で英語を教える方法例」の第2弾です。(第1弾の「英語で英文法を教えるスキル」はこちら

いきなり質問ですが「アクティブラーニング」とは何ですか?

この言葉、先生のあなたなら最近よく聞いているはずです。

アクティブラーニング(Active Learning)とは、学修者主体の学習方法です。

簡単に言うと、学修者が自分で学びにいけるような環境を提供し、学ばせる学習方法です。

例えば

  • グループ討論
  • 調査&発表(調べて&教え合う)
  • ディベート

など。

以上に共通して言えることは、「自分の意見をもつこと

「自分の意見を持つ」=「自分で考えて→調べて→勉強する

日本では、今でも「受け身の授業スタイル」と言われ、日本人が海外の大学に入学したときに、自分の意見も言えず、ただただ周りに圧倒されて終わるといった状況が多いと聞きました。

それは、語学学校でも同じです。先生たちの日本人対する固定概念は「日本人はシャイだから…」。

私からしてみたら、日本人は「シャイ」という分類ではなく、今までの育ってきた環境が「受け身」だったので、受け身の授業しか知らない、ということです。

また、海外で生活していると、常に会話の中に「今日はどんな日だった?」「週末はどうだった?」と、言ってしまえばどうでもいい話を挨拶がてらによくします。

日本人の私からしてみたら、毎日毎日毎日そんなに「今日はどんな日だった?」と聞かれても…「いや、別に。。特に何もないけど。。」としか答えられずです。「週末はどうたった?」と聞かれても…「いや、別に。。特に何もしてないけど。。」と思うばかりです。

そこを、カナディアンはどう答えるかといえば、「家で夕食を食べながら○○って映画をみて、それがこんなに面白くて…(続く)、ダウンタウンに散歩に行ったけど、寒くて早く帰って来ちゃったよ!」などと、日本人にとっては「こんな話をしても相手にとって面白くないだろう」と言う話をたくさん話してくれます。

小さい頃から自分のことについて、しっかりと相手に伝えるということが大事という学校授業の中育って来ているので、何の苦もなく自分の意見を言える事が出来るのだと思います。

Global CollegeのTESOLコースでは、実際のカナダスタイルで、先生になるための方法を習います。

北米スタイルのアクティブラーニング法と言ってもよいでしょう。

今回は、カナダの語学学校でも、カレッジや大学でも、良く行なわれている実践的な「ペアワーク」と「グループワーク」について書きたいと思います。

ペアになって、グループになって、何かを調べ、お互いに教えあい、発表する、と言うのは、アクティブラーニングの基本です。

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例1)パターン練習/質疑応答練習

習ったばかりの文法など同じ事を繰り返し練習する際に適切です。

Let’s use “should have” with your experience!

“I should have done my homework yesterday.”

“I should have taken that teacher’s class last year.”

“I should have gone to get my hair cut yesterday.”

 

相手に聞く&自分も自分のことを話す練習になります。

What happens if…… (もしこんなことがあなたに起こったらどうなる?)

  1. You eat unripe fruit?
  2. You eat too much food?
  3. You sit in the sun too long? など

みんなが答える答えは一つではありませんね!自分が質問したい事や答えたい事は、自分自身で単語や言い回しを調べさせるようにしましょう。

例2)リーディング(読解)からの共同作業

特に難しい事に挑戦するときに、誰かがいると心強いものです。リーディングからのペアワーク。

Step1.
まずは、個々に読ませて、分からない単語をピックアップさせましょう。

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Step2.
その後、ペアになり、わからない単語を共有します。どちらかが知っている場合は、その子に説明をさせましょう。二人とも分からなかった単語は、まず調べさせる前に、どういう意味だと思うか考えさせます。

Step3.
そして、各ペアに出してもらったわからない単語を、各ペアに振り分け、その単語がどういう意味なのか、どうやって使うのかを発表してもらいます。この際、固有名詞や、専門的な単語は、下にあらかじめ意味を書いておき、生徒にはピックアップさせないように工夫しましょう。

Step4.
最後に、その文書の理解について、いくつかの質問をし、終了です。

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例3)ディスカッションアクティビティー

まずはグループを作ります。そして、以下の話題について話し合ってみましょう。

(*年齢やグループによっては以下の話題は適切ではないかもしれませんが、例としてあげます。)

Nurse / Farm worker / Taxi driver / Doctor / Teacher / Engineer / Lawyer

① Which of these people earns the most money in your country?
(あなたの国ではどの職業の人が一番収入が高いと思いますか?)

Write them in a list, and why do you think so.
(リストにしてみましょう。また理由を挙げてください)

グループごとで意見を発表し、他のグループと英語でディスカッションさせてみましょう。

ペアワークやグループワークの利点と問題点

利点問題点
協力して行なう事により、知識や意見の交換が出来る課題をみんなに任せ参加しない生徒が出てくる
レベルの低い子がいても、グループにする事でその子たちの気持ちを和らげる事が出来るうるさくなる
→(これらの改善方法)少人数グループを作る事により、改善させる
全員が参加する事ができ、また全員を授業に巻き込む事が出来る先生として全てのグループをコントロールする事が難しい
楽しむ事が出来るグループでやらせる事により、間違った英語や悪い言葉をお互いからピックアップしたりするかもしれない
→(これらの改善方法)グループを作る際に、リーダーを指名し、その子にグループの責任を持たせる

以上、アクティブラーニング法の一例でした。いかがだったでしょうか?

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